「勉強しなきゃいけないのに、やる気が出ない…」
「仕事に手をつけられない…」
そんな経験、誰にでもありますよね。
実は“やる気”には、脳のある場所が深く関わっています。
やる気スイッチの正体は「淡蒼球(たんそうきゅう)」
脳内には「淡蒼球(たんそうきゅう)」と呼ばれる場所があり、ここがやる気スイッチに関係していることがわかっています。
この淡蒼球は、私たちが意識的にコントロールできる場所ではありません。
つまり──
「やる気が出るのを待っていても、スイッチは入らない」
まず少しでも行動を起こすことが大事
では、どうすれば淡蒼球のスイッチを入れられるのでしょうか?
答えはシンプルです👇
👉 やる気がなくても、とにかく少しだけ行動してみること。
最初の一歩”を踏み出すことで、淡蒼球が働き始め、報酬が得られるまで行動を続けようとする仕組みが動き出します。
報酬が大きいほど、やる気は強くなる
淡蒼球は「報酬」と深く結びついています。
得られる報酬が大きいほど、脳のやる気スイッチは強く入り、行動の継続力も高まります。
- 勉強後のスイーツやコーヒー
- 課題を終えたときの達成感
- 人から褒められること
- 成績や成果が出る喜び
こうした報酬をうまく設定すると、脳が「これをやると快楽が得られる」と学習し、やる気を起こしやすくなっていきます。
報酬系を活用する
脳の「報酬系」では、快楽を感じたときにドーパミンが分泌されます。
ドーパミンは「またやりたい」という気持ちを生み出し、行動を促す神経伝達物質です。
たとえば、
- 勉強して褒められる
- テストでいい点を取る
- 仕事を終えて好きなケーキを食べる
こうした経験を繰り返すことで、脳は「行動 → 報酬 → 快楽」の流れを学習し、自然とやる気が起こりやすくなります。
継続のコツも大切
同じ報酬では次第に慣れて効果が薄れることもあるので、時々変化をつけるのもポイントです。
さらに、課題を小さく細分化して少しずつ進めることで、無理なく続けやすくなります。
小さな達成を積み重ねて「できた!」という感覚(自己効力感)を得ることも、やる気を保つうえで大切です。
まとめ
- やる気スイッチは脳の淡蒼球にある
- 待っていても入らないので、まず小さな行動を起こす
- 報酬が大きいほどやる気は強くなる
- ドーパミンによる報酬系を活用すると、やる気が生まれやすくなる
- 報酬に変化をつけ、課題を細分化し、自己効力感を育てることが継続のコツ
参考
Newton(ニュートンプレス)別冊「ストレスの脳科学」(2025年6月発行)
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