自炊は自己肯定感を上げる?外食とのバランスが心を整える

食事

はじめに

忙しい毎日、気づけば外食やコンビニに頼りがち。
でも「自炊するとちょっと気分が上がる」と感じたことはありませんか?

この感覚には科学的な裏づけもあるそうです。

自炊で自己肯定感が高まる理由

小さな達成感が自信につながる

「自分で作った」という経験は、それだけで立派な成功体験。
たとえ簡単な味噌汁一杯でも、「できた!」という感覚が心に積み重なります。

外食に比べて食費を節約できることで経済的な満足感も得られる。

自己効力感を得られる

材料を選び、調理して、食べる。
この一連の流れをやり遂げることで「自分にはできる」という感覚が生まれます。

自分を大切にする感覚

「自分のために料理する」という行為そのものがセルフケア。体と一緒に心まで満たされるのは、この効果が大きいからです。

脳科学の視点から見る自炊の効果

  • 調理中は五感(見る・嗅ぐ・触れる・聞く・味わう)がフル活用され、脳が活性化。
  • 達成体験はドーパミンを分泌し、モチベーションや幸福感をアップ。
  • バランスのよい食事は腸内環境を整え、セロトニン(幸せホルモン)の分泌も助ける。

小さな達成感

「味噌汁1杯でも、作れた!」という体験は小さな成功体験。

食と情緒の関係

論文でも、食行動が児童期・思春期・青年期の情緒や行動に影響を与えることが数多く報告されているそうです。
つまり、食のあり方は年齢を問わず「心の安定」に直結しているんですね。長期的に見れば、心身の健康、病気の予防につながります。

自炊を無理なく続ける工夫

  • 品数を減らす:一汁一菜でも十分(料理研究家・土井善晴さんの考え方も参考に)。
  • 時短の工夫:電子レンジや調理家電、食材宅配を取り入れる。
  • 旬を味わう:高級食材でなくても、季節の食材をたっぷり使うだけで満足感が上がる。
  • できるときにやる:体調や状況によって無理せず、外食に頼る日があってもいい。

私の体験から

家族の健康のためにと頑張りすぎて、かえって料理が苦痛になったことがありました。
そこで考え方を変えて、食材は惜しまずたっぷり使い、調理はできるだけ簡単にするようにしました。

すると不思議と心に余裕が生まれ、今度は「たまには豪華な料理を作りたい」と思えるように。

最近は時短家電(低温調理器など)を活用して家事を楽にしています。

外食の良さも忘れずに

外食は「ご褒美」や「気分転換」としての役割が大きい。

  • 調理や片付けから解放されてリフレッシュできる。
  • 家族や友人と食べることで安心感やつながりを感じられる。
  • プロの味や盛り付けに触れて、新しい発見がある。

まとめ

「母だから」「妻だから」と、無意識のうちに“ちゃんとした食事を作らなきゃ”と背負いこんでいた記憶が、私にはあります。
けれど、土井善晴さんの本やYouTubeで「一汁一菜でよい」という言葉に出会ったとき、肩の荷がふっと降りたように感じました。

味噌汁とご飯だけでも立派な食卓になる。
そう思えるようになってから、料理は「義務」ではなく「心を整える習慣」に変わりました。
そして外食は、頑張った自分や家族をねぎらう時間に。

大事なのは、人それぞれの価値観や状況、得意不得意に合わせて、自分に合った形で食と向き合うこと
無理に完璧を目指さなくても、できる範囲で続けることが、未来の自分や家族への投資になります。

ただ、病気がちだったり、健康上の理由で食事の改善が必要な時には、食生活をきちんと見直すことも大切。

食べることは生涯つづく営み。
だからこそ「今日はこれでいい」と思える柔らかさを持ちながら、食を楽しんでいけたらいいのだと思います。

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